仕事と子育てで慌ただしい毎日。1日の終わりに缶ビールを開ける瞬間が、私にとって唯一のリラックスタイムでした。
気がつけば、1日1〜2本、月に1万円、年間では12万円を超えるイタい出費。子どもがいる身として、家計を支えていくには、この金額は決して小さくありませんでした。
それでも、炭酸のシュワッとした刺激が欲しくて、ついビールを選んでしまっていました。
ソーダストリームを選んだ理由

環境の変化で、以前ほどお酒を欲することはなくなりました。でも、仕事や育児が終わったあと、がんばったご褒美と「気持ちを切り替えるスイッチ」は欲しい!
そこで、大の炭酸好きである私の目にとまったのが、自宅の水をボタンひとつで簡単に炭酸水にできる炭酸水メーカー「ソーダストリーム」でした。
「自宅で炭酸水が作れるなら、ビールの代わりになって節約もできるかもしれない」
そう思って購入を決めました。
ビール代わりの他にも、ソーダーストリームを買った理由はありました。
- ペットボトルを毎回買うよりもエコ
- ゴミ出しの手間が減る
- 好きな強さで炭酸を作れる
悩みに悩んだ結果、ソーダーストリームを購入し、私の炭酸水生活が始まったのです。
まさかの11日でガス切れ

ところが、現実は甘くありませんでした。
毎日500mlを2杯、つまり1リットルの炭酸水を作っていたら、わずか11日でガスが空に。
「こんなに早くなくなるの!?」と驚きました。
公式の説明では「1本で約60リットル」とありますので、計算上、1か月ほどは持つはずなのです。しかし、強炭酸にしていたせいか、2週間も経たないうちに、あっという間にガスを使い切ってしまったのです。
このとき正直に思いました。
「これ、本当に節約になってるのかな…?」
節約するつもりで買ったのに、「もしや、節約になってないのでは?」と、疑い始めてしまったのです。
ペットボトル炭酸水との比較(毎日500mlで計算)

「ソーダストリームの方が安い」とよく聞きますが、実際に数字で比べてみると意外な結果になりました。
ソーダストリームの場合(理論値)
- ガスシリンダー1本:2,380円
- 作れる炭酸水:約60リットル(公式発表)
- 1リットルあたり:約39.6円(≒40円)
- 500mlあたり:約20円
私の場合は毎日500ml(ペットボトル1本分)を飲んでいたので、
- 1か月:約15リットル → 約600円
- 1年:約182.5リットル → 約7,250円
理論上はこのくらいで済むはずです。
ソーダストリームの場合(実際の消費ペース)
ただし私は強炭酸で作っていたため、11日でガス1本を使い切り(約11リットルしか作れなかった)という結果に…。
その場合のコストは、
- 2,380円 ÷ 11リットル = 1リットルあたり約216円
- 500mlあたり:約108円
つまり、強炭酸にした場合は、市販のペットボトルより高くついてしまいました。
ペットボトル炭酸水の場合(私のケース)
私は普段、スーパーで1本70円の500mlペットボトルを買っています。
毎日500mlを1本飲んだ場合、
- 1か月:30本 × 70円 = 2,100円
- 1年:365本 × 70円 = 25,550円
結論
- 理論値:ソーダストリーム → 年間7,250円
- 実際の強炭酸ペース:ソーダストリーム → 年間 約79,000円
- ペットボトル炭酸水(70円) → 年間25,550円
計算上はソーダストリームが安いはずなのに、強炭酸にしたら3倍以上のコストに…。私の場合は、ペットボトル炭酸水の方が結果的に安く済む、という結論になりました。
ソーダストリームのメリットとデメリット
実際に使ってみて感じたメリットとデメリットを整理すると、こうなります。
メリット
- 好きなときに炭酸水を作れる
- 強炭酸が楽しめる
- ペットボトルのゴミが減る
- 冷蔵庫の場所を取らない
デメリット
- ガスの減りが早いと割高
- ガス交換のたびにコストがかかる
- 本体代があるので元を取るには時間が必要
つまり、ソーダストリーム自体で大きく節約できるかどうかは、人によって差があると感じました。
それでも買ってよかった理由

では、なぜ私にとってソーダストリームは「買ってよかった」ものになったのか。
それは、ビールより炭酸水を選ぶきっかけをくれたからです。
私はビールを飲んで酔いたかったわけではなく、あのシュワシュワの刺激が欲しかっただけなのです。
炭酸のシュワシュワがあれば満足できる。
炭酸水でも十分リラックスできる。
そう気づいてからは、自然と炭酸水を選ぶようになりました。
節約額を数字で比べてみる
実際に金額を比べると、その差は歴然です。
ビールを飲んでいた頃(1本200円のビールを1日1~2本)
- 1日平均:300円
- 1か月:約9,000円
- 1年:約108,000円
炭酸水生活に切り替えた今(ペットボトル500ml 70円)
- 1日:70円
- 1か月:約2,100円
- 1年:約25,550円
差額
年間で 約82,450円の節約 になりました。
シングルマザーにとって、8万円は決して小さくありません。1泊2日の温泉旅行に行ける金額です!
子どもの習い事や学用品にも十分まわせる金額ですので、ビール中心から炭酸水に切り替えたことで、節約効果はとても大きかったです。
健康面の変化も大きかった

さらにもう一つの効果は、健康面でした。
- 翌朝の目覚めがスッキリ
- アルコールを取らなくなり、体が軽い
- 炭酸水で満腹感が出て、間食が減った
以前より元気に過ごせるようになり、子どもと向き合う時間も増えました。
「お金の節約」と「健康改善」を同時に叶えてくれたのです。
どんな人におすすめ? どんな人には向かない?
ソーダストリームは誰にでも向いているわけではありません。実際に使ってみて、こんな人におすすめだと感じました。
おすすめできる人
- 強炭酸が好きで、毎日たくさん飲む人
- ペットボトルのゴミを減らしたい人
- 「お酒をやめたいけど炭酸は欲しい」と考えている人
あまりおすすめできない人
- 炭酸水をあまり飲まない人
- コスト最優先で「とにかく安く済ませたい」人
私の場合は“お酒より炭酸水を選ぶようになった”という予想外のメリットがあったので「買ってよかった」と思えますが、単純に「節約目的」だけで選ぶと、期待外れになるかもしれません。
ソーダストリームは「節約以上の効果」をくれた

正直に言うと、ソーダストリームそのものは大きな節約にはなりませんでした。ガス代を考えると、ペットボトル炭酸水の方が安いこともあります。
でも、私にとっては“炭酸水を取り入れるきっかけ”になり、結果的に年間7万円以上の節約と健康改善を手に入れることができました。
生活環境が変わって気持ちが軽くなり、そこにさらにソーダストリームがあったからこそ、炭酸水中心の暮らしに自然と移行できました。
子育てをしながら家計を守るシングルマザーにとって、この効果は何より大きいものでした。
ソーダストリームは「節約グッズ」以上に、私の暮らしを変えてくれた存在なのです。今となっては、私の暮らしを支えてくれる大切な相棒です。
もし、お酒が好きだけれど、「やめようかな」と思っているあなた、ぜひソーダーストリームを取り入れて、自分らしい生活を手に入れてみてくださいね。