高校生を育てるシングルマザーにとって、教育費は家計の中で一番大きな負担だと思います。
特に大学進学。入学金や授業料は本当に高額で、
「どうやって払っていけばいいの?」
「100万円を一括でなんて、とても無理!」
と不安になる方も多いのではないでしょうか。
私もまさにその一人でした。
子どもの大学進学を前に、少ない収入とわずかな貯金でどうやって教育費を準備するのか、毎日頭を抱えていました。

子どもを大学に行かせてあげられないかもしれない…
そう思うと胸が締めつけられるようでした。
でも、そこで頼りにしたのが「日本学生支援機構(JASSO)」の奨学金制度です。
今回は、私の子どもが高校3年生のときに実際に申請した流れと、そのときの気持ちをお伝えします。
奨学金を利用しようと思ったきっかけ
シングルマザー家庭では、収入だけで教育費をまかなうのは正直とても難しいです。
私の場合、手取り18万円のパート収入と児童扶養手当。これだけでは大学の学費を積み立てるなんて到底無理でした。
だからこそ、心のどこかで「大学は諦めてもらおうか」と思っていたのです。
でも、高3の子どもから、「私、大学に行きたい!」と言われたとき、胸が熱くなりました。
「どうにかして、子どもの夢を叶えさせてあげたい」
そう思うのが親心ですよね。
実は、離婚の手続きや児童扶養手当の申請で役所に行ったとき、担当の方がこう言ってくれたのです。
「お子さんが進学するときは、日本学生支援機構の奨学金をぜひ利用してくださいね」
この言葉にどれだけ救われたことか(泣)



奨学金があれば、子どもの夢を諦めなくてもいいかもしれない
そう思い始めた瞬間でした。
奨学金は高校生のうちに申請できる!
「奨学金って、大学に入ってから申し込むものじゃないの?」
私もそう思っていました。
でも実際には、高校3年生の春から申請できるのです。これが「予約採用」と呼ばれる制度です。
簡単に言えば、大学に合格したら奨学金を受け取れる、そんなイメージです。
申請はだいたい4月から6月ごろに行われて、年に3回募集があります。そして、結果が出るのは10月から12月ごろ。
私は高校から特に説明を受けた記憶がなかったので、役所の方に教えていただけて本当にありがたかったです。
「奨学金を申請して、お子さんの夢を叶えてあげてくださいね」
そう背中を押されて、心の中で「絶対に申請しよう!」と決意しました。
奨学金を受けるための条件
奨学金は誰でももらえるわけではありません。学力と家計、この2つの基準を満たす必要があります。
学力については、高1から申込みまでの評定平均が5段階で3.5以上など。結構シビアですよね・・。
でも「学力が足りない…」という人も大丈夫!
大学入学後に学修意欲があると認められれば、学校の推薦で申請できるケースもあります。
だからこそ、諦めずに学校に相談してみることが大切です。
奨学金の種類


奨学金には大きく分けて二つあります。
- 給付奨学金(返還不要)
- 貸与奨学金(返還が必要。第一種=無利子、第二種=有利子)
給付型は返さなくてもいいため、家計の収入基準が厳し目ですね。第一種は無利子のため基準が厳しく、第二種は利子がつく分、少し緩やかです。
第二種になると、社会人になったあとから返済が重くのしかかってくるので、子どもとよく話し合ってから申請する必要がありますね。
実際の申請の流れ


私が実際にやった流れをまとめるとこんな感じです。
- 学校の担任に連絡
- 高校から申込書類を受け取る
- インターネットで申込み
- 身元確認書類を提出
奨学金は在籍する高校を通して申請します。
ただ、最初に手にする「奨学金早わかりガイド」。簡単そうに書かれているかも!と思いきや、これがまぁ、頭が痛くなるほど難しい…!
正直「誰か説明して!」と叫びたくなるレベルです。
ネットでの入力項目も多いので、申込書にある「申込みのてびき」に下書きしてからネット申請するのがおすすめです。
私もそうしたことで、なんとか期限内に提出できました。
準備した書類
家庭によって違いますが、私の場合は意外と少なくて驚きました。
- 奨学金確認書兼地方税同意書(全員必須)
- 本人の身元確認書類(学生証や住民票など)
この2つだけ。
ただしマイナンバーの提出が必要な人もいるようです。それと、注意したいのは必ず子ども本人の書類を提出すること。
間違って親の免許証などを送らないようにしてくださいね。
奨学金は本当に心強い制度
正直に言うと、奨学金の制度を理解して申請するのは本当に大変でした。
私が知ったのは6月上旬で、第2回目の提出期限ギリギリに滑り込むような形で、申請が終わったときは、ホッとしつつもクタクタでした(泣)
でも、手引きがあったおかげで何とかなりましたし、書類も多くありません。だから、シングルマザーの方には本当に申込みをおすすめします。
とはいえ、採用が決まるのは11月下旬。「もし不採用だったらどうしよう…」と、我が子が学力基準を満たしていなかったこともあり、毎日ドキドキで過ごしています。



奨学金で、子どもの夢を諦めない!
子どもの進学を諦めなくてもいいように。
そして夢を叶えてあげられるように。
シングルマザーの皆さん、奨学金という制度をぜひ活用してください。
一緒に、子どもの夢を応援していきましょう。
※ 本記事の内容は、私自身が奨学金を申請したときの体験談をもとに書いています。最新の情報や詳細については「日本学生支援機構(JASSO)」の公式サイトをご確認ください。