シングルマザーにとって、家計管理は日々の生活に直結する大切なテーマです。
収入と支出のバランスをきちんと把握することで、将来の不安を少しずつ減らし、安心して子育てに向き合うことができます。
そのための強い味方が家計簿です。
しかし「家計簿を始めても続かない」「三日坊主で終わってしまう」といった悩みを持つ人は少なくありません。
実際、私も「がんばってつけるぞ!」と始めてみたものの、何度も途中で挫折しました。
今回は、アプリと手書き、それぞれの家計簿の特徴やメリット・デメリットを紹介しながら、シングルマザーでも無理なく続けられる方法を考えていきます。
家計簿が続かない理由
「家計簿をつけ始めても三日坊主で終わってしまう」という声はよく耳にします。
その最大の理由は、記録が面倒だと感じてしまうことです。
レシートを集めても整理するのが大変で、数日ため込むと「今日はもうやめておこう」と先延ばしになり、そのまま続かなくなるのです。
もう一つの理由は、完璧を求めすぎることです。
1円単位で計算を合わせようとすると、その作業に時間がかかり、誤差が出るたびにイライラしたり落ち込んだりしてしまいます。
特にシングルマザーは、仕事・家事・育児と毎日がめまぐるしく、家計簿に割ける時間が限られています。その中で「完璧」を求めるのは、現実的に難しいものです。
大切なのは「できる範囲でOK」と考えることです。100点を目指さず、70点くらいでも続けられれば十分に意味があります。
手書き家計簿を試してみた感想

最初に挑戦したのは、市販の家計簿です。
レシートを見ながら品名や金額を書き込むと、「今日はこんなに使ったのか」「余計なものを買ってしまった」と視覚的に実感でき、お金の動きが頭に入りやすいメリットがありました。
しかし、仕事・子育て・家事で忙しい毎日の中、ゆっくり記録する時間は取れません。気づけば財布にレシートがぎっしり、テーブルには山積みのレシート…。結局、たったの1か月で続けられなくなってしまいました。
家計簿アプリを使ってみた感想
次に試したのは家計簿アプリです。メジャーなアプリを2~3種類は試したと思います。
銀行口座やクレジットカードと連携でき、自動で支出が反映されるのは本当に便利でした。入力の手間がなく、グラフで「食費が多いな」と一目でわかるのも魅力です。
また、分析機能で「先月より食費が1万円増えている」といった比較も簡単にでき、家計の全体像を把握するにはとても役立ちました。
ただ、現金払いの分が抜け落ちてしまい、「正確じゃないからもういいや」と思った時点で使わなくなってしまいました。
Excel家計簿に落ち着いた理由
最終的にたどり着いたのがExcelです。
Excelなら家賃・食費・日用品など、自分の暮らしに合わせて項目を自由に設定できます。
市販の家計簿やアプリは項目が固定されていて「うちには合わない」と感じることがありましたが、Excelは自由にカスタマイズできるので続けやすかったのです。
カスタマイズした費目を使うことで、実情に即したリアルな支出として視覚的にわかるので、何にお金を使ったのか、具体的に把握することができます。
関数も「SUM関数」さえ知っていれば十分。手書きのときに面倒だった計算からも解放されました。
私のExcel家計簿の工夫ポイント

私はシートを1か月ごとに分けて使っています。
- 収入を書き出す
- 固定費(家賃・光熱費など)を記入
- 変動費(食費・日用品など)を見積もる
収入から固定費と変動費を引いた残りが「先取り貯金額」です。貯金分を先に取り分けたら、あとは変動費の範囲内でやりくりするだけです。

変動費に関しては、別のExcelシートで記録しています。日付、購入した店、費目、購入した商品、金額など。めんどくさかったら、費目と金額だけでもOKです!
決めた予算を超えないように、ざっくりとでいいので記録しておきます。1円単位まで把握しようとせず、大まかな流れがわかれば十分です。
私は基本的に変動費は現金主義なのですが、ジャラジャラと小銭を管理するのはめんどくさいため、すべてデビットカードで管理しています。
クレジットカードですと、「支払いはあとだから大丈夫」とついつい使いすぎてしまいがちですが、銀行に入っている変動費の残高以上使わなければいいだけなので、使いすぎ防止にもなります。
すでに貯金を確保しているので、残ったお金で生活すれば自然とお金が貯まる家計に変わります。

完璧よりも「続けやすさ」がポイント
手書きやアプリも試しましたが、私には自由にカスタマイズできるExcelが一番合っていました。
家計簿は「毎日つけなければならない」ものではなく、お金の流れがつかめればOK。毎月最初に収支を確認して、先取り貯金額を決めるだけでも十分です。
大切なのは、自分に合った方法で「楽しく続けられること」。
他の人が使っていたから自分も!ではなく、自分基準でいろいろと試してみて、「これなら続けられそう!」と、心がワクワクするようなものを選ぶことです。
ただでさえシングルマザーは子育て・家事・仕事で大忙し。だからこそ、家計管理はラクに、そして楽しく続けられる仕組みにしてみてくださいね。